予防歯科の内容は通うたびに変わる?
初回とその後【千葉駅】
定期的に歯科医院へ通っていると、「毎回だいたい同じことをしているな」と感じる瞬間があります。椅子に座り、口の中を見られ、汚れを落としてもらい、次の予約を取って帰る。千葉市中央区、千葉駅の当院でも、「これをずっと続けるのですか」と聞かれることがあります。
けれども実際には、予防歯科の内容は回を重ねるにつれて少しずつ入れ替わっています。初回にしかできないこと、2回目から意味を持ちはじめること、しばらく続けた先で見直すこと。この記事では、通院の段階ごとに何をして、その日に何を決めているのかを追いかけます。
毎回同じに見えて、
実は前回と比べている
同じ器具を使い、同じ場所を見ているように見えても、行っていることの意味は回ごとに変わります。理由は単純で、手元に残っている情報の量が違うからです。
1回目の数字は「点」、2回目からは「線」
初めて測った数字は、その人にとっての出発点です。良いとも悪いとも言い切りにくく、そこから何かを予測することもできません。もともとの歯の形や歯ぐきの厚みには個人差があり、同じ数値でも意味が変わるからです。ところが同じ項目をもう一度測ると、増えたのか減ったのか、動いた方向が見えます。方向が見えると、次に何をすればよいかも決まります。
だからこそ、記録が残っているかどうかが効いてきます。前回の数字がなければ、何度通っても毎回「点」のままです。逆にいえば、2回目以降の来院は、前回との差を確かめに来ているとも言えます。
同じ処置でも、量と手ごたえが変わる
付着物を落とす作業も、回を重ねると変わります。初回は溜まっていた分をまとめて外すため時間がかかりますが、間隔が保たれていれば量は減り、短い時間で終わるようになります。すると、余った時間を別のこと、たとえば道具の当て方の確認や、気になっている場所の観察に回せます。習い事の最初のレッスンで基礎を一通りさらい、二回目以降は苦手なところだけを取り出して練習するのに似ています。回ごとに扱う範囲が狭くなり、そのぶん深くなっていきます。
落ち着いてからも、通う間隔には幅がある
日本歯周病学会のQ&Aでは、治療のあとの定期的な受診について「通常は1年に3回~4回が良いと言われています」としたうえで、時間の経過とともに手入れが行き届かなくなりやすいことや個人差があることが理由として挙げられ、かかりつけの歯科医師に継続して診てもらうことで自分に適した間隔が分かるとされています(参照:日本歯周病学会「歯周病の治療」 https://www.perio.jp/qa/treatment/ )。数字が一つに決まっていないのは、段階や状態によって必要な頻度が動くからです。
段階で入れ替わる中身|
その日にすること、その日に決めること
ここからは、通いはじめてからの流れを四つの段階に分けて見ていきます。回数はあくまで目安で、状態によって前後します。
初回|今の状態を残す
問診で生活や治療の履歴を伺い、口の中を確認し、必要に応じて測定や撮影を行います。この日は落とす作業より、記録を作ることに時間が使われます。決めるのは「どこから手をつけるか」と「次はいつ来るか」の二つです。
2〜3回目|落とし切って、反応を見る
溜まっていた付着物を範囲を分けて外していきます。外したあとに歯ぐきがどう変わるかは、その方の状態を知る手がかりになります。この段階で決めるのは「家で足す道具は何か」。全体を変えるのではなく、残りやすい一か所に割り当てます。
安定期|差分を確かめて保つ
大きく変わる部分が少なくなると、来院の中心は「前回との違いを確かめること」に移ります。落とす量が減るぶん、確認と手入れの時間が増えます。決めるのは「この間隔で続けてよいか」。問題がなければ、そのまま次へ進みます。
見直しどき|組み替える
治療した歯が増えたとき、生活が変わったとき、数字が続けて動いたときは、内容と間隔を組み替えます。詰め物のふちを重点的に見る、撮影の項目を足すといった調整です。決めるのは「何を足して、何を減らすか」になります。
安定してからのほうが、細かい話ができる
初回は情報を集めることに追われますが、落ち着いてくると一つのことをじっくり扱えるようになります。歯ブラシの当て方を鏡を見ながら確認する、フッ化物の応用を検討する、といった内容です。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、フッ化物について、歯の質に取り込まれることで酸に溶けにくい状態をつくること、脱灰した部分の再石灰化を進めること、プラーク中の細菌の「代謝系酵素を阻害して酸産生を抑制」することの三つの働きが説明されています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「フッ化物の応用によるむし歯予防」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-006.html )。こうした話は、目の前の汚れを落とすことで手一杯の段階では後回しになりがちです。
途中で止まっても、再開はできる
転職や引っ越し、忙しい時期が重なって足が遠のくことは珍しくありません。空いた場合は、その時点の状態を確かめるところからやり直します。前の記録が残っていれば、まったくの振り出しにはなりません。先ほどの日本歯周病学会の説明では、処置で症状が軽くなっても「ポケットの中にはまだ細菌を含んでいる歯石が歯の根の部分に付着したまま残っています」という状況があり、放置すると「歯肉が再び腫れてくる」とされています。途中で止まったときに何が起きやすいかを知っておくと、再開の判断がしやすくなります。
千葉駅で続けるなら|
記録の引き継ぎと再開の仕方
通勤や乗り換えのついでに立ち寄る方が多い場所柄、生活の変化とともに通い方も変わります。続けるための現実的なところをまとめます。
続けるかどうかは、途中で決め直してよい
通いはじめの時点で、何年続けるかを決めておく必要はありません。数回受けてみて、状態がどう動いたか、時間や費用の負担がどの程度かを確かめてから考えれば十分です。合わないと感じたら間隔を空けることも、内容を絞ることもできます。
むしろ、最初から完璧に続けようとすると、一度行けなかったときにそのまま離れてしまいがちです。間隔が空いた回があっても、次に来られたときにそこから組み直せばよいという前提で始めるほうが、結果的に長く続きます。
「同じことの繰り返し」に見えたら、聞いてみる
毎回同じに感じるときは、前回との差が共有されていないことがあります。「前回と比べてどこが変わりましたか」と一言尋ねるだけで、その日の意味が見えてきます。変化が小さいという答えであっても、それ自体が結果です。保てているということだからです。何も起きていない状態を保つことは、目に見える成果になりにくいぶん、意識して確認しないと実感しづらいものです。
短い時間しか取れない日をどう使うか
乗り換えの合間しか時間がない日もあります。その場合は、全部を一度に行うのではなく、優先順位の高いものだけに絞る形も取れます。たとえば「今日は確認だけ」「気になっている一か所だけ」といった使い方です。中途半端に思えるかもしれませんが、間隔が空くよりは状態を追いやすくなります。
逆に、時間に余裕のある日をあらかじめ選んでおくと、検査や説明にしっかり時間を使えます。ご予約の際に「短めで」「長めで」とお伝えいただければ、その前提で枠をご用意します。段階によって必要な時間が違うので、日程の取り方も回ごとに変えていただいてかまいません。
通う先が変わるときに持っていくもの
異動や転居で医院を変える場合、これまでどんな項目を測っていたか、どのくらいの間隔で通っていたかを覚えていれば十分です。書き出したものをご希望であればお渡しできます。新しい医院でも、出発点が分かっていれば早く「線」に戻れます。前の医院で撮った画像を取り寄せる必要は、多くの場合ありません。今の状態を測り直すほうが早いからです。
予約は「帰り際に取る」がいちばん続く
次の予約を後から取ろうとすると、日々の予定に押されて先延ばしになりがちです。帰り際にその場で押さえてしまえば、あとは近づいたときに調整すれば済みます。都合が悪くなったら動かせばよいので、まず枠を持っておくほうが気楽です。
当院の環境
- 休診日はなく夜20時30分まで受け付けており、改札の内側から仕事帰りにそのまま立ち寄っていただけます
- 前回の記録と当日の状態を並べて画面に出し、どこが動いたかをご説明します
- 完全個室の診療室で、短い時間でも落ち着いてご相談いただけます
- 歯科用CTとマイクロスコープがあり、自覚のない段階の変化も画像で追いかけられます
- オンラインとLINEでのご予約に対応しています。久しぶりのご来院も歓迎しています
よくある質問
何回か通えば「卒業」できるのですか?
2年ぶりなのですが、また最初からやり直しですか?
回を重ねると、費用は安くなりますか?
担当の方が替わると、話が最初からになりませんか?
途中で治療が必要になったら、予防の通院は止まりますか?
まとめ|予防歯科の内容は、通うたびに少しずつ入れ替わる
予防歯科の内容は、初回に記録を作り、次の数回で落とし切り、安定してからは差分を確かめ、節目で組み替えるという形で移り変わります。同じことの繰り返しに見えるのは、比べている部分が表に出てこないからです。
回ごとに何をして、何を決めたのかが分かっていると、通う意味も実感しやすくなります。千葉駅で続けていく方は、帰り際に「今日の結果は前回とどう違いましたか」と尋ねてみてください。答えが返ってくれば、それが次までの目印になります。
通院を続けるうえでの注意点
注意点
- この記事の段階分けは一般的な流れであり、実際の回数や順番は口の状態によって変わります
- 数字の変化には測るときの条件による幅があり、一度の増減だけで判断することはありません
- 定期的に通っていても、来院の間に症状が現れることがあります。その場合は予定を待たずにご相談ください
- 付着物を除去した後、数日ほどしみたり歯ぐきから軽く出血したりする場合があります
- フッ化物の応用は年齢や口の状態によって適否が分かれ、扱いも変わります
- 状態の判断は、診察と検査の結果を合わせて歯科医師が行います
おおよその費用
回ごとに行う内容が変わるため、お支払いいただく額も毎回同じにはなりません。保険で受けられる範囲に入るのは、歯ぐきの状態の確認と、それに伴う処置やご説明です。点数はその日の内容ごとに決まっており、負担割合に相当する分が窓口の金額になります。自費のメニューは、PMTCが15,000円(税抜)、ガムピーリングが15,000円(税抜)です。次回の見込みが気になるときは、帰り際にお尋ねいただければお伝えします。
クレジットカード払いにも対応していますので、通院のたびに現金をご用意いただく必要はありません。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の考え方をふまえて、予防歯科に通い続けるかどうかを検討している方が、回ごとに変わる内容と費用の目安を理解したうえで判断できるよう記載しています。
※進み方には個人差があります。※記載の金額は税抜です。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。通院の段階や間隔の決まり方は一人ひとり異なります。気になる変化がある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。