歯周病と虫歯は原因が同じ?
分かれ道はどこか【千葉駅】
健診で「虫歯はありませんが、歯ぐきを診ておきましょう」と言われて、不思議に思ったことはないでしょうか。逆に、虫歯の治療は何度も受けているのに歯ぐきは指摘されない、という方もいます。どちらも歯垢(プラーク)から始まるはずなのに、なぜ片方だけに出るのか。歯周病の原因を考えるうえで、ここは意外と整理されていない部分です。
答えは、同じ歯垢の中にいる細菌が一種類ではない、というところにあります。誰がどこで何を出すかによって、行き着く先が変わります。この記事では二つの病気を並べて、分かれ道がどこにあるのかを見ていきます。歯周病そのものの説明は歯周病のページに譲り、ここでは比べることに集中します。千葉駅をお使いの方に、まとめて把握していただける内容にしました。
同じ歯垢から始まるのに、
別の病気になっていく
歯垢はひとかたまりの物質ではなく、多種多様な細菌が集まってできた集合体です。その中には、糖を材料にして酸を出すものもいれば、糖にはあまり関心がなく、歯ぐきの側で毒素を出すものもいます。住み分けがあり、得意分野も違います。「歯垢を落としましょう」という一言で語られていますが、落とす相手の中身は場所によって入れ替わっている、と考えると実態に近くなります。
歯の表面で起きること
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、むし歯の始まりについて「歯の表面のプラーク(歯垢)の中には細菌が存在します。細菌は飲食物の中の糖分を摂取・分解して酸を出します。この酸により歯は溶かされます(脱灰)。」と説明しています。そのうえで「唾液は、カルシウムやリン酸を含んでおり、これらが脱灰された歯を修復(再石灰化)します。」という流れが示されています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯の特徴・原因・進行」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-001.html )。
ここで舞台になっているのは、硬い歯そのものです。溶ける・戻るという綱引きが表面で続き、溶ける側に傾いた状態が積み重なると穴になります。
歯ぐきの側で起きること
一方、歯と歯ぐきのあいだの溝では別のことが進みます。日本歯周病学会は「歯と歯ぐき(歯肉)の間には健康な場合、約1mmの溝があります。これを歯肉溝と言います。」と説明したうえで、「歯肉に慢性の(緩やかに進行している)炎症があるところは、通常は痛みを感じませんが、体調を崩したときなどに免疫力が弱まってひどくはれることがあります。」と説明を加えています(参照:日本歯周病学会「歯周病の症状」 https://www.perio.jp/qa/symptom/ )。
こちらで傷んでいくのは歯ではなく、歯を支えている側の組織です。硬いものが溶けるのではなく、柔らかい部分に炎症が起き、その下の骨が減っていきます。歯そのものは無事なまま、支えだけが失われていく——という点が、虫歯とはまったく違う特徴です。治療を受けたことがない真っ白な歯が揺れてくることもあり、見た目の印象と実際の状態が一致しません。
二つを並べてみる|
分かれ道はどこにあるのか
同じ出発点から、どこで道が分かれるのか。四つの観点で並べてみます。
| 見る観点 | 虫歯の場合 | 歯周病の場合 |
|---|---|---|
| 主役になる細菌 | 虫歯:糖を分解して酸をつくる働きを持つ種類が中心 | 歯周病:空気の少ない溝の中を好み、炎症に関わる種類が中心 |
| 細菌が出すもの | 虫歯:酸。歯の成分を溶かす方向に働く | 歯周病:毒素。体の側が炎症で応じる方向に働く |
| 傷んでいく相手 | 虫歯:硬い歯そのもの。表面から内側へ向かう | 歯周病:歯ぐきと、その下で歯を支えている骨 |
| 表に出てくるとき | 虫歯:しみる・痛むという形で比較的はっきり出る | 歯周病:出血や腫れとして出るが、引いたり戻ったりする |
並べてみると、細菌の顔ぶれから最後の現れ方まで、ほぼすべてが別だと分かります。共通しているのは出発点の歯垢だけです。「歯垢が原因」という一言でまとめると同じ話に聞こえますが、実際には途中で完全に道が分かれています。
だから、片方だけという人がいる
甘いものをあまり口にせず、間食も少ない方は、酸が出る条件が整いにくくなります。それでも溝の中の条件が別に整っていれば、歯ぐきの側は進みます。反対に、歯ぐきは引き締まっているのに詰め物が多い、という方もいます。条件が別々なのですから、結果がそろわないのは当然のことです。
ここを知っておくと、「虫歯がないから大丈夫」という判断をしなくなります。逆に、歯ぐきが健康だから虫歯の心配もない、とも言えません。二つは別々に見る必要があります。
出てくる時期にも、ずれがある
もう一つ、並べて見ると分かるのが時間差です。歯の側は、条件がそろえば年齢に関係なく穴があきます。乳歯のころから起こりますし、大人になっても新しくできます。一方、歯ぐきの側は、炎症が積み重なった結果として支えが減っていくため、年月を経てから表に出てくることが多くなります。
この時間差があるために、若いうちは歯の治療で通い、年齢が上がってから歯ぐきの話を初めて聞く、という順番になりがちです。けれども歯ぐき側の条件は、表に出るずっと前から積み上がっています。順番が後だというだけで、始まりが遅いわけではないのです。
通勤で毎日千葉駅を通る方であれば、痛みが出るのを待たずに立ち寄れる分、この時間差を埋めやすい立場にあります。合図が出にくいほうを定期的に見ておく、という発想が生きてきます。
気づき方の違いが、発見の遅れを生む
虫歯はしみる・痛むという分かりやすい合図が出ます。対して歯ぐきの側は、腫れても数日で引くことがあり、引いたところで安心してしまいがちです。同じ学会のページでも「はれがひいたとしても、歯周病が治ったわけではありません。」と注意が促されています。
合図の出方が違うので、痛みを基準に通院を決めていると、歯ぐきの側だけ取り残されます。虫歯の治療で通っているあいだに歯ぐきも診てもらう、という組み合わせが現実的です。
もう一点、歯ぐきの側は「腫れた・引いた」を繰り返すため、記憶の中で出来事として残りにくいという事情もあります。痛みは日付とともに覚えていても、数日で引いた腫れは思い出せません。気になったときに写真を一枚撮っておくだけでも、次に受診したときの手がかりになります。
対策は、重なる部分と分かれる部分がある
歯垢を減らすという点は共通で、ここは同じ手入れが両方に効きます。分かれるのは、虫歯側では糖を口に入れる回数や歯を強くする工夫が関わり、歯ぐき側では溝の入り口をどう扱うかが関わる、という部分です。同じ歯ブラシを使っていても、歯の面をなぞる意識と、歯と歯ぐきの境目に毛先を向ける意識では、当たっている場所が変わります。どちらを狙うかを切り替えられるようになると、一度の手入れで両方を拾えるようになります。虫歯の側の詳しい話は虫歯治療のページで扱っています。
両方をまとめて見てもらうには
通院のたびに何を見ているのかは、予防歯科の側から整理した記事があります。回を重ねると内容が入れ替わっていく理由も、そちらで説明しています。
千葉駅で両方を確かめるなら|
別々に見て、まとめて把握する
歯の側と歯ぐきの側は、調べ方も別です。歯はレントゲンや目視で状態を確かめ、歯ぐきは溝の深さや出血の有無を測ります。どちらも同じ日のうちに行えますので、一度で両方の現在地を知ることができます。
結果は二枚に分けて受け取る
説明を受けるときは、歯の話と歯ぐきの話を分けて聞いておくと整理しやすくなります。片方が良くても、もう片方が同じとは限らないからです。両方の結果を並べて初めて、どちらに時間を割くべきかが決まります。
千葉市中央区で乗り換えの合間に立ち寄られる方も多いのですが、短い時間でも現在地の確認までは進められます。処置が必要な部分は、次回以降に日を分けて組み立てれば大丈夫です。
説明を聞くときのコツとしては、「今日はどちらの話ですか」と一言確かめるだけでも整理が進みます。歯の話と歯ぐきの話が続けて出てくると、聞いているうちに混ざってしまうことがあるためです。区切りをはっきりさせておけば、持ち帰る内容も二つに分かれて記憶に残りやすくなります。
当院でご案内できること
- 改札の内側から立ち寄れる立地で、休診日なく夜20時30分まで受け付けています
- 歯の状態と歯ぐきの状態を、それぞれ分けてご説明します
- 完全個室の診療室ですので、短い時間でも落ち着いてご相談いただけます
- 歯科用CTとマイクロスコープを備え、見えにくい部分も画像で確認します
- ご予約はオンラインとLINEから承っています。確認だけのご来院も歓迎です
よくある質問
虫歯が一本もないのに歯ぐきを指摘されました。おかしいのでしょうか?
虫歯と歯ぐき、両方を一度に診てもらうことはできますか?
甘いものを控えれば、歯ぐきのほうも守れますか?
子どものころ虫歯が多かった人は、歯ぐきも弱いのでしょうか?
虫歯と歯ぐきでは、確認の間隔は変わるのでしょうか?
まとめ|歯周病の原因は歯垢。
ただし虫歯とは道が分かれる
歯周病の原因も虫歯の原因も、出発点は同じ歯垢です。けれども主役になる細菌が違い、出すものが違い、傷む相手が違い、表に出てくるときの合図も違います。共通しているのは入り口だけで、その先はまったく別の道をたどります。
だからこそ、片方が良くてももう片方は分かりません。千葉駅で立ち寄られる際は、歯の状態と歯ぐきの状態を分けて確かめ、それぞれの現在地を持ち帰っていただければと思います。
二つを見比べるうえでの注意点
注意点
- この記事の対比は理解を助けるための整理で、実際には両方が同時に進んでいることもあります
- 細菌の種類や働きは多様で、表に示した役割は代表的な傾向を示したものです
- どちらに当たるかは、見た目や症状だけでは判断できず、検査を行って確かめます
- 歯ぐきの検査では、炎症のある部位から出血したり軽い痛みを感じたりすることがあります
- 手入れの工夫はどちらにも役立ちますが、起こらないと言い切れるものではありません
- 診断と治療方針の決定は、必要な検査を行ったうえで歯科医師が行います
おおよその費用
初めての回は歯の確認と歯ぐきの測定、必要に応じた撮影がひととおり入るため、2回目以降よりも窓口でのご負担が大きめになります。こうした確認も、結果を受けて行う処置や道具のご案内も、健康保険でまかなえるのが一般的です。お会計は、その日に行った項目の点数を合計し、負担割合を掛けて算出します。処置ごとの実額については当サイトでは触れておりません。
お会計にはカードもお使いいただけますので、毎回現金を持ち歩いていただく必要はありません。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の考え方にもとづき、虫歯と歯ぐきの違いを調べている方が、それぞれの見方と費用の考え方を把握したうえで受診を選べるようご説明しています。
※進み方には個人差があります。※保険診療の窓口負担は負担割合により異なります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。どちらに当たるかは検査を行ったうえで判断するもので、症状だけで決まるものではありません。思い当たることがあれば歯科医院を受診なさってください。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
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